盗撮の少年事件で不処分を獲得|少年事件 弁護士サイト

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盗撮の少年事件で不処分を獲得した事案

 駅のエスカレーターにて複数回被害者を盗撮したという事案です。
 居合わせた警察官から盗撮をとがめられたことをきっかけに,本件事件が発覚しました。

 受任後,少年のご家族から被害者家族に対し直接の謝罪の機会を設けたり,あわせて少年には今後の再犯防止のためにカウンセリングに通ったりしていただきました。
 また,ご家族の活動として,親子での時間を増やす,親子での話し合いのもと携帯電話の利用ルールを作成するなど,親子で共に反省を深めてもらった上で,少年の事件前後の変化を踏まえた意見書を提出しました。調査官面談後も,調査官意見において問題視された認知の歪み及び非行の進行について,家族で話し合いを繰り返し,少年が自らの行いについて改めて振り返って反省文を書くなどして,追加の意見書の提出を行いました。今後を考えるうえで,将来の目標についての話し合いをするなどのサポートをしました。
 調査官意見は保護観察だったものの,弁護活動の結果,不処分の結果を獲得することができました。

 子供が非行に走ったとき,大切なことは,親の被害者への対応の仕方です。全て弁護士任せにしてお金だけで解決することは,その事件の裁定は上手くいくかもしれませんが,将来の少年の更生にはつながらないことがあります。
 親が被害者に謝罪のお手紙を書く,あるいは場合によっては親が直接被害者に頭を下げて謝罪する,こうした行動は,被害者に対する誠意の現れという効果にとどまらず,子供に対して,かなりのショック効果があります。
 普段,子供にとって大きな存在であった親が,自分が犯した不始末で被害者に頭を下げている,そういう出来事を前に,子供はいたたまれない気持ちとなり,二度と同じ過ちを犯さない,そう心に違うものです。

執筆者: 代表弁護士 中村勉


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