エスカレーターでの盗撮事件で審判不開始を獲得
商業施設内のエスカレーターで,携帯電話を用いて盗撮をした事案です。本件は鉄道警察より発見され,その後,息子が盗撮を行い警察の捜査を受けている旨,少年の両親から連絡を受け受任しました。
当初,被害者からは示談交渉を拒否されましたが,少年や両親の反省の気持ちや再犯防止策を伝え,弁護士の粘り強い交渉によって示談が成立しました。示談に先立ち,少年,両親とは複数回打合せを行い,被害者への謝罪の気持ちを考えてもらい反省の気持ちを深め,再犯防止策を念入りに話し合いました。
また,本件を受けて,少年が携帯電話を使用する際のルールを作ったり,親子での約束事を作ったりと,少年と両親はこれまでの関係性を変えていこうと努力し,少年に悩みがあったら打ち明けやすい環境を作ることができました。
家庭裁判所調査官との面談前には,少年や少年の両親のこういった取り組みが伝わるようにとの練習も行いました。調査官には弁護士からも少年家族の取り組みについて伝え,頻繁に連絡を取りました。
その後,こういった少年の反省や家族での取り組み,示談の成立などを踏まえ,審判不開始となりました。