少年の振り込め詐欺事案で保護観察処分を獲得|少年事件 弁護士サイト

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少年の振り込め詐欺事案で保護観察処分を獲得

事件の概要

 東京在住の少年(大学生)が,大阪府内で振り込め詐欺の受け子として現行犯逮捕。少年は,普段の生活圏とは離れた大阪で逮捕され,子供の様子が心配になった家族が相談来所し受任。

弁護方針

 勾留場所が大阪の警察署であったため,捜査段階は,大阪事務所所属の弁護士が担当した。大阪での接見を重ね,なかなか面会へ行くことのできず不安な両親へ適宜少年の様子を伝え,適切な取調べアドバイスをした。また,大阪で被害者の示談交渉に取り組んだ。オレオレ詐欺は昨今大きな社会問題となっており,初犯であっても成人であれば実刑となる可能性が高い事案である。日に日に犯罪の低年齢化が進んでおり,高校生や大学生もオレオレ詐欺の受け子に加担してしまうケースが多々見受けられるが,重大かつ悪質な特殊詐欺事案においては少年事件であっても少年院送致処分となる可能性が高い。まずは,示談交渉をしてしっかりと財産的被害を回復することが重要であり,捜査段階では,接見と示談交渉に重きを置いた。
 そして,東京家裁へ移送された後は,東京事務所所属の弁護士が少年審判の対応をした。調査官との折衝をはじめ,少年質問の練習や,審判における両親の対応の練習などに取り組んだ。

結果

 少年の反省状況や被害弁償状況等が考慮され,一般保護観察処分(短期)となった。少年は現在,大学へそのまま通学し,夢に向かって平穏な日常生活を送っている。


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